岩戸開き 三千世界の大掃除

大峠に向けての大掃除と御魂磨きの方法について 岩戸開きと神様のことについて

かたまり読み猫ログ: これは「かたまり読み本当に使える英語ツール」を猫語訳し猫の先生と二人の生徒の対話に直したものです

オゴウさんの心眼 ウメハラVSときど100連戦https://ash-cat07.hatenablog.com/entry/2022/05/02/223440

 

かたまり読み猫ログとは上記の記事に書いた俺が作成した英語の読み方です AMAZONkindle unlimitedで販売しています 2章もあります 文章はバラバラよりまとまりで読んだ方が理解できるという本です 予備校の英語の授業を受けても英語はあまり伸びませんでしたが独学で読めたり聞けるようになりました ライルーという猫の先生とキララギとミトという二人の生徒の対話で英語の読み方を身につけるものになっています 猫ログとは猫ダイアローグ対話の略で食べログからも影響を受けています  多くの人が苦戦するリスニングの特効薬についても書かれています それはたった二つだけ発音と速読だった 発音と速読をしない量だけに頼るリスニングは光の玉なしでゾーマを倒すようなもの?かたまり読みを身につけると文章が読みやすくなりペーパーバックも読めるようになります 体で覚えるのが大事 f:id:ash_cat07:20220616040044j:image

https://www.amazon.co.jp/dp/B097H5QSFN

以下に冒頭の部分を紹介します このブログは色の塗りつぶしができないのでかたまりの色の部分はスラッシュで置き換えます 色が出ないので色は黒です

 

ライルー「今日は“かたまり読み”という読み方について教えるにゃあ。まずは点呼から。キララギ」

キララギ「やってやるぜ」

ライルー「呼ばれたらはいで答えるにゃあ まあいいにゃ 次、ミト」

ミト「ハイ キララギには負けないわ」

 


ライルー「にゃあ・・元気があるのはいいことだにゃ 今日はおまえら2人の少数精鋭でいくにゃ」

ライルー「かたまり読み・・聞いたことがない読み方だと思うにゃ。はいなんとかという若者が開発した読み方らしいにゃ。元々をさかのぼるとSSS多読というサイトの酒井さんという人が、教え子がこういう読み方ができる、といって発生した読み方にゃ。はいなんとかはそれを発展させた・・・ということらしいにゃ。にゃあはかたまり読みをマスターした師範だにゃあ。」

 


キララギ「かたまりってなんですか?」

ミト「かたまり???」

 


ライルー「まあ焦るにゃよ かたまり読みは単語を一語一語追いかけている人・・ペーパーバック(英語圏で一般的なハードカバーじゃない紙の表紙の小説などの本だにゃあ)が読みづらい人・・リスニングが言葉ではなく、音にしか聞こえない人・・大学受験で英語を勉強している人・・英語を本格的にやってみたい社会人の人・・とにかく英語を理解したい、楽しみたい、という人 初級の人から中上級の人にかけて・・幅広く効果的だにゃあ。にゃあは小説が面白く快適に読めるようになったにゃあ。イギリスという国のアガサ・クリスティシャーロック・ホームズハリーポッター、イギリスは面白い小説を書く人が多い国だにゃあ」

 


ライルー「じゃあ始めるにゃあ。“かたまり”ってなんにゃのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


かたまりって何?

 


ライルー「まずは、この英文をみるにゃあ」

 


I read again carefully the letter you left with me yesterday.

 


ライルー「これは単語でできているにゃあ。キララギ、そうだにゃ?」

 


キララギ「ああ」

 


ライルー「実はこの文の中にかたまりがあるにゃあ。いくつかの単語で意味のまとまりを作っているにゃあ。意味のまとまりで区切るとこういうふうになるにゃあ」

 


I read again carefully/ the letter/ you left with me /yesterday.

 


ライルー「もっと分かりやすくするとこうなるにゃあ」

 


I read again carefully /the letter /you left with me /yesterday.

 


ミト「変な色のブロックができたわ」

 


ライルー「そのブロックのことをかたまりというにゃあ。一個一個のブロックはいくつかの単語できているにゃあ?こうやってブロックごとに区切って読む読み方を大雑把にいうとかたまり読みというにゃあ」

 


ミト「・・・ふーん、区切って読んでいくつかの単語をまとめて読むのがかたまり読みっていうのね・・・なんで一つのブロックにいくつも単語が入ったりするの?」

 


ライルー「いい質問だにゃあ。それは意味の上でまとまっているからなのにゃあ。一つのグループなのにゃあ。区切りを入れたところはここが意味の切れ目になっているからなのにゃあ」

 


キララギ「俺はまだよくわからないぜ」

 


ライルー「焦るにゃよ 時間はたっぷりあるにゃあ じっくりいくにゃ」

 


キララギ「あ、でもこれ知ってるぜこういう/で区切っていく読み方。たしかスラッシュリーディングっていうんだろ?」

 


ライルー「スラッシュリーディング・・・似てるけど違うものなのにゃ。前からどんどん区切っていくのをスラッシュリーディングというのにゃが、あれは大変だにゃ・・・大変な割にちっとも英文がわかるようにならないにゃ・・あんまり思い出したくないにゃ。かたまり読みは色々な面で違っているのにゃ」

 


ミト「ちょっと知りたくなってきたかも」

 


ライルー「“かたまり読み”の読み方を身につけると・・文の構造、どの単語がどの単語を修飾しているかが分かって正確に読めるようになるにゃあ。読むスピードが上がって速読ができるようになるにゃあ。文の流れが分かってストーリーを追えるようになるにゃあ。コロケーション(単語と単語の関係のことにゃあ)が身に付くにゃあ。速く正確に読めるようになることでTOEICのスコアが上がるにゃあ。大学受験なんかも楽々にゃ。リスニングにも結び付くにゃあ。全体的に英語力が上がっていくにゃあ」

 


キララギ「ブロックがかたまり・・・だったっけ?」

 


ライルー「かたまりは、英語の単語と単語がつながって意味のあるまとまりになっていることをいうにゃ」

 


ライルー「これを見るにゃ」

 


Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank,

 


ライルー「キララギ、読んでみるにゃ」

 


キララギ「Alice・・was・・beginning to get・・・very・・tired of・・・sitting by her sister

on・・・the bank」

 


ライルー「左から右に順番に一つ一つ単語を追っていったのにゃあ?そうにゃ普通の読み方はそういう読み方なのにゃ」

 


かたまり

ライルー「実はさっきの文章も単語のかたまりでできているにゃあ。かたまりを見つけるとこうなるにゃあ」

 


Alice was beginning /to get very tired /of sitting /by her sister /on the bank,

ライルー「Alice was beginning toで出だしのSVが始まるにゃあ。Sは主語、Vは動詞のことにゃあ。文の始まりになっているブロックということでここで区切るにゃあ」

 


ライルー「beginning  toに続いてget very tired で動詞、of sittingでtiredの詳しい内容を説明しているにゃあ」

 


ライルー「by her sisterで前置詞のかたまりになっているにゃあ。前置詞は文に追加でついてきて場所や時間を表したりする様々な意味を付け加えるものにゃあ。in, on, from, out ofなど様々なものがあるにゃあ。」

 


ライルー「on the bankも前置詞のかたまりになるにゃあ。場所を表している前置詞のかたまりなのにゃあ」

キララギ「ふーん、かたまりにもいろいろ意味があるってことか・・・」

 


ライルー「そうにゃ。複数の単語をひとつにまとめたものがかたまりで、単語同士の意味のある関係でまとまったものがかたまりなのにゃあ。意味をもったまとまりなのにゃあ。このようにバラバラの単語から、かたまりを見つけて、かたまりにも意味を見つけることができるのにゃあ」

 


Alice was beginning to/ get very tired/ of sitting /by her sister /on the bank,

ライルー「こう区切って読んだことになるにゃあ」

 


ライルー「もう一ついくにゃあ」

 


They all sat down at once, in a large ring, with the Mouse in the middle.

 


ライルー「これはこのようなかたまりでできているにゃあ」

 


They all sat down /at once,/ in a large ring,/ with the Mouse in the middle.

 


ライルー「They all sat downでSVのかたまりになるにゃあ」

 


ライルー「at onceで副詞のかたまりにゃあ。修飾語の一つにゃあ」

 


ライルー「in a large ringで前置詞のかたまりにゃあ。このinは状態を表しているにゃあ」

 


ライルー「with the Mouse in the middleで状態を表す前置詞のまとまりになっているにゃあ。このwithは付帯状況のwithというにゃ。これこれこういう状況で ということを表すのにゃあ」

 


They all sat down/ at once/, in a large ring/, with the Mouse in the middle.

 


ライルー「このように区切って読んだことになるにゃあ」

 


ライルー「こういうように意味のあるかたまりが連なって文章ができている。と、考えるのがかたまり読みになるにゃあ。一語一語読むこともできるのにゃが、このように意味のあるかたまりでできていると考えることもできると思うにゃ」

 


ミト「そうね。文章の中にかたまりのブロックをたくさん見つけられたわ」

 


ライルー「このようにかたまりで見ていく、認識していくやりかたがかたまり読みになるにゃあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


かたまりで読もう!

 


ライルー「おまえらは単語帳で暗記したことがあるかにゃ?」

 


キララギ「あるぜ」

 


ミト「あるわ」

 


ライルー「にゃあもあるにゃ。単語だけ覚えて文章が読めるようににゃるのか?読めなかったということがよくあるのにゃ。それは文章中での使われ方、意味のまとまりが見えていないからというのがあるのにゃ」

 


キララギ「意味のまとまり・・さっき聞いたな」

 


ミト「それが分かればよく読めるようになるのね?」

 


ライルー「単語は数語で意味をもったまとまりをつくっているにゃあ。どういうのが意味のまとまりをつくっているのか?それは形容詞の修飾関係だったり、文法上の決まっているパターンだったり、よく結びつく単語同士だったり様々にゃ。単語と単語がにゃんらかの関係、つながりを持っているとき、この単語と単語は関係性を持っているというにゃ。この関係性をみていくこと。かたまりで見て、かたまりとかたまりの関係をみることが正確に読むことにつながっていくにゃあ」

 


ライルー「まとまりを意識して読むことで文章の構造、英語のリズムが見えてくるにゃあ」

 


キララギ「単語と単語の裏のつながりを意識して読めば、英語のリズムが分かってくるってことだな?」

 


ライルー「単語が一語一語バラバラではなく、他の単語と関係をもってつながっているのにゃあ。そのつながりを見ていくことにゃあ」

 


キララギ「関係性ってのは、単語同士がどう関係しているのか、つながっているのかっていういろんな関係のことなんだな」

 


ミト「まとまりが連なってできているっていうことは、まとまりとまとまりにも関係、関係性があるってことなの?」

 


ライルー「鋭いにゃあ。まとまりが連なっているのにゃあ。そのまとまりの流れのつながりは英文のリズムというものなのにゃあ。こういうまとまりが来たらこういうまとまりが来るという。全体の中での関係性のことなのにゃあ。リズムなのにゃから感じれるようになるにゃ。まずは一つ一つまとまりで見れるようになると、まとまりとまとまりのつながり、まとまりの全体の中での関係性、大きなリズムも分かるようになるにゃあ」

 


ライルー「かたまり読みは主に2つのスキルでできているのにゃあ」

 


かたまり読みの2つのスキル

 


☆適切な位置で区切る

☆関係性を体で身につける

 

 

 

適切な位置で区切る

ライルー「『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の本』という本の中で著者の向山淳子さんは“文を区切るべき位置で切ることができるかどうか―実はこれが英語をマスターする上でもっとも重要な事項かもしれません”“文章を適切に区切って理解していく――これは英語をマスターするために不可欠な技術です”と述べられているにゃ。文章の中の意味の切れ目が適切であれば、意味のまとまりが理解できているということになり、また、理解の仕方がより、自然な英語になるにゃあ」

 


She picked up the telephone and called Jeff.

 


ライルー「これはたとえば、こんな風に区切れるにゃ」

 


She /picked up the telephone /and/ called Jeff.

 


ライルー「他にも区切る位置としては」

 


She /picked up/ the telephone/ and/ called/ Jeff.

 


ライルー「この区切りのどれかで区切るなら、不自然な感じにはならないにゃあ。逆にこれ以外のところで区切るならば」

 


She picked/ up the/ telephone and called Jeff.

 


ライルー「実際に声に出して読んでみると、不自然に聞こえると思うにゃあ」

 


ライルー「このように区切るべき位置と区切るべきでない位置があるにゃあ。ネイティブがしゃべるときにもこの意味のまとまりが意識された位置で息継ぎがされているにゃあ。ネイティブにとって自然な区切りでの息継ぎということにゃ。」

 


ライルー「例えばこんな文章があったとするにゃ」

 


明美は、仕事帰りに、スーパーに立ち寄り、トマトと牛乳を買い、魚屋でカツオのたたきを買い、公園に立ち寄って家まで帰った。

 


ライルー「これを適切でない位置で区切ると」

 


明美、は仕事帰り、にスーパー、に立ち寄りトマト、と牛乳、を買い魚屋、でカツオ、の、たたき、を買い公園、に、立ち寄って家、まで、帰った。

 


ライルー「のようになるにゃあ。どうにゃ?そうとう分かりづらい文章になったと思うにゃ。にゃあ達が日本語を話したり読んだりするときも、自然に文章の区切れ、意味のまとまりを意識していることが分かるにゃあ。それは自然な日本語だとにゃあ達が思っている理解の仕方にゃあ。理解しやすい区切りにゃあ。英語を区切って読むのも、英語を自然にスムーズに読むために必要になるにゃあ。逆にいうにゃらば、区切って読むと理解しやすいにゃあ」

 


ライルー「適切な位置で区切って読めば、ネイティブのように文の構成、意味上文法上の意味のまとまり、文の感覚的な息づかいが身についていくにゃあ。それは英語の文章を理解するのに大きな助けとなるにゃあ。Great helpにゃあ」

 


ミト「これができれば語学の単位取れるかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関係性を体で身につける―Don’t think, Feel !(考えるな 感じるんだ!)

 


ライルー「関係性は分かったかにゃ?」

 


ミト「単語と単語の色々な結びつき方のことね?関係性のある単語同士でまとまりになっている・・」

 


ミト「そして、まとまりとまとまりにも関係性があって、英文にリズムがある・・・ね?」

 


ライルー「OKにゃ」

 


キララギ「具体的にどんなのが関係性があって、どんなまとまりができるんだ?」

 


ライルー「それは様々にゃ。文法上の意味の区切れや、機能語という特別な働きをする単語によって複数の単語で意味を形づくる語であったり、決まったパターンで出てくる単語であったり、よくつながりやすいコロケーション(関係が深い単語のつながりのことにゃ)であったり、熟語であったりするにゃ。練習できるものは、後で説明するにゃあ」

 


ライルー「これを・・知識ではなく、文を見た瞬間にパッと関係性が分かることが重要なのにゃあ。大事なことなのにゃが、知識で考えて分かるのではなく、見た瞬間に無意識で反応できる、考えるより体で覚えているという状態が大切なのにゃあ」

 


ライルー「ペーパーバックを快適に楽しんで読むには、ある程度の速さで読まなければいけないのにゃが、この速さで読むということは、文頭からそのままの語順で、直読直解だにゃあ。リスニングなど右から左に流れて行ってしまうものにも、聞いた瞬間にパッと分かるのでなければ追いつかないにゃあ」

 


ミト「そうね・・リスニングは分からなくても、待ってくれないものね」

 


ライルー「ところでおまえらは、通信空手というものを知っているかにゃ?」

 


キララギ「聞いたことないな」

 


ミト「何それ・・?」

 


ライルー「普通の空手は道場で修行するにゃ?通信空手は家に居ながら空手を学べるのにゃ。空手のテキストを読んで、答案を書くにゃ。道場に行かないで空手を学ぶのにゃ」

 


ミト「なんだか・・・すごく弱そうね」

 


ライルー「やはり道場で実際に修行した方が強いのにゃ。ただ、通信空手がまるっきり弱いわけではないのにゃ。ただ、実戦が足りないだけなのにゃ。なぜ通信空手が戦えにゃいか?知識だけから経験を積んで実際に体を動かせるようになれば戦えるのにゃあ。空手は実際に体で経験して修行を積むのが一番なのにゃあ」

 


ライルー「空手を経験で覚えれば、実際に暴漢と立ち会ったときなんかには、無意識に技がでるのにゃあ。考えていてはだめなのにゃあ。考えると体が止まるのにゃあ。無意識に技が出るようになるには体で反復して経験を積むことが必要になるのにゃあ。通信空手が実戦で使えるようになるにも体での経験が必要になるのにゃあ」

 


ライルー「知識として知っていることと、体で身につけていることは、大きな差があるのにゃあ。通信空手と実戦経験ありの空手の違いにゃ。一番の違いは無意識で反応して、考えずに技が出せることにゃあ。体で身につけるとは、考えずに無意識で反応できることなのにゃあ。関係性も知識として知っているのではなく、文を見た瞬間にパッと分かって反応できるように、体で覚えている状態にするのが大切なのにゃあ」

 


キララギ「そういやイチローが素振りを重視しているのもそういう体で覚えるってことなのか・・?」

 


ライルー「150キロのボールを打ち返すのも体で全部覚えてなきゃだめなのにゃ。きっと基本のところを大事にするところに達人の秘訣があるのにゃな」

 


ライルー「こんな話もあるにゃ。合気道の達人で塩谷剛三という人がいるにゃ」

 


ライルー「合気道っていうのは向かってくる相手を一瞬でほいほい投げ飛ばす武術にゃ。その伝説の達人の塩谷剛三という人は本当にすごい人にゃ。何人も一遍にかかってきても全員相手にぽんぽん投げ飛ばすのにゃ」

 


ライルー「その塩谷剛三が修行時代に、金魚鉢を手で叩いて、金魚が衝撃にどう反応するか観察していたというにゃ。その金魚の動きに合わせて、右に左に動く、というのをやっていたのにゃ。瞬発力を鍛えるためにゃ」

 


ミト「金魚を・・・?」

 


キララギ「達人って変わってるな」

 


ライルー「それを8年続けたのにゃあ」

 


ライルー「その結果、驚異的な瞬発力を塩谷剛三は身に付けたのにゃあ。道端で塩谷剛三は車にひかれそうになったことがあるのにゃ。でもひかれかけた次の瞬間塩谷剛三は」

 


ライルー「車のボンネットに飛び乗っていたのにゃあ」

 


キララギ「マジかよ・・・!?」

 


ライルー「基礎の瞬発力の訓練を体で覚えさせて反復すれば、こういうこともできるのにゃ。これも無意識での反応にゃ。体で身に付けた瞬発力で無意識に飛んだのにゃ」

 


ライルー「関係性も知識ではなく、体で知っていて身に付いている、という状態にするのが大事にゃあ」

 


キララギ「それはどうやったらできるようになるんだ?」

 


ライルー「かたまり読みを継続することでできるようになるにゃあ。ただ、そうなるには知識として知っているだけではなく、瞬間的に分かるように体で知っている状態にしなければいけないにゃあ。ブルース・リーが映画「燃えよドラゴン」で言っていたにゃあ。Don’t think, Feel ! (考えるな 感じるんだ!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ライルー「英語を身につけるときに、特に基礎となるリーディングを伸ばすときには英語の文章を多く読むことが効果的にゃ。ペーパーバックを読むのが生の英語で質、量ともにいいにゃ。その際に、ぜひ守ってほしい基本ルールがあるのにゃ。この基本ルールを意識して読むことで、リーディングや英語を学ぶ際の基本姿勢が身に付いて、良い効果があるのにゃあ」

基本ルール

 


・訳さない

 


・文頭から、返り読みしない

 


・一語一語ではなくかたまりで

 


・速読

 

 

 

 

 

 

 


訳さない

ライルー「できるだけ日本語が介在しないようにするにゃあ。できるだけ英語そのままで理解するようにするにゃあ。英語の語順や単語の意味は完全に日本語で訳せるわけではないからなのにゃあ」

 


ライルー「厳密に言って、英語は日本語ではなく違う言語なのにゃあ」

 


キララギ「それはそうだが」

 


ライルー「細かなニュアンスの違いや意味の違い、使われ方の違いなどは日本語訳で考えていては身に付かないのにゃあ」

 


ミト「英文ってやっぱり、日本語と違って英語なんだっていう独特の感じがあるものね。 英語の呼吸ってこういうものなのかしら」

 


ライルー「そういう英語独特の感覚やリズムは訳して考えていては分からないのにゃあ。初めて見る単語やあまり見ない単語など、最初は日本語訳が浮かぶのは仕方ないと思うにゃあ。ただ、できるだけ日本語が浮かばないようにするにゃあ。」

 


ライルー「できるだけ英語そのままで理解するというのが基本姿勢にゃあ」

 


文頭から、返り読みしない

ライルー「訳さないのとも関係するのにゃが、返り読みは日本語の語順に英語を無理やり当てはめた読み方なのにゃあ。学校でこういう読み方を身に付けた人も多いと思うにゃ。英語と日本語で語順が違うからこういう読み方が生まれたと思うのにゃが、ネイティブはこういう読み方はしないにゃ。これは日本語の語順に英語をぐちゃぐちゃに当てはめた読み方にゃあ。ただ、英語の語順そのままで読むのは決してそんなに難しいことではないのにゃあ。SVO(主語、動詞、目的語)の語順に慣れることで文頭から読めるようになるにゃあ」

 


ライルー「ちなみに文法でいう文型はこのSVOの一種類だけ押さえればいいにゃ。この語順が英語の語順の基本で後の文型はおまけに過ぎないにゃあ」

 


ミト「一種類でいいのね?本当?」

 


ライルー「基本的に英文の流れは、まず大きな重要なことがきて、次にその詳細を説明する追加的な事項が来るのにゃあ。最初に来るのは結論やyes, no, 主語にゃ。そしてどんどん欠けている部分を補足するように、追加的な事象が説明されるという流れがあるのにゃ後の文型もこういう流れから外れたものではないのにゃあ。SVOの文型が基本の流れで一番重要なのにゃあ。このSVOの語順にさえ慣れれば、後は苦労しないでも自然に身についていくにゃあ」

 


ライルー「もし挙げるにゃらばSVC(主語、動詞、補語)の文型のときこのVはbe動詞がきて、S=Cという関係が成り立つ ということを覚えておくと便利かもしれないにゃあ」

 


ライルー「英語の語順そのままで読むと、ペーパーバックを快適に速く読めるようにもなるにゃ。リスニングも上達するにゃ。返り読みと訳読読みは英語教育の2大悪癖にゃ。この癖から脱却して読むことが基本姿勢なのにゃ」

 


一語一語ではなくかたまりで

ライルー「一語一語読むのではなく、常にかたまりを意識するようにするにゃあ。意味のあるまとまりで読むということを心がけることによって、まとまりが見えるようになっていくにゃあ。まとまりが分かれば何故それがまとまりになるのかというまとまりの意味、関係性も分かってくるにゃあ。速読にもつながるにゃあ。ペーパーバックを読むときなどは、常に意味のかたまりで把握することを、意識して読むのにゃあ。これはとくに、意識の上での基本姿勢にゃあ」

 


速読

ライルー「できるだけ速く読むようにするにゃあ。これは、速く読むように負荷をかけないといつまでたっても速く読めるようにならないからなのにゃあ。速く読めるとそれだけ大量に英語に触れられるにゃあ。そうするとより速く上達できて、速く読む→大量に読める→上達して速く読めるという好循環に入ることができるのにゃあ」

 


ライルー「どうやったら速く読めるようににゃるのか?具体的にはストップウォッチを使って、1ページあたり何分何秒かかったとか、何分間で何ページ読めたかを計るのにゃ。そうやって記録して自分に時間制限によるプレッシャー、タイムプレッシャーで負荷をかけることにより、自分の全力を引き出して上達していけるのにゃ。このように全力で読むと無意識下に読んだ英語の経験が溜まっていくにゃ。この無意識下の経験は時間制限で負荷をかけたときのように、「集中して何かを必死にやったとき」に溜まりやすいにゃ。がむしゃらにやっているときほど実力が伸びたという経験はあるのではにゃいかな?」

 


ライルー「ストップウォッチを使って時間を記録し、なるべく速く読むというタイムプレッシャーを設けることで簡単に負荷をかけることができるにゃあ。自分の限界を100として110、120と自分ができる限界を超えた負荷をかけることによって、自分の限界も101、102と上がっていくのにゃ。最初に1ページを読むのに6分かかっていてもストップウォッチで負荷をかけることによってだんだん4分、2分と速く読めるようになっていくにゃあ」

 


キララギ「ストップウォッチで計るのか。陸上みたいだな」

 


ライルー「陸上と同じなのにゃ。全力を出すことを繰り返すことによってどんどん上達して速くなっていくのにゃあ。記録しているというだけでも効果があるのにゃあ」

 


無意識下の経験(氷山の下の経験)

ライルー「普段意識にのぼってくる知識に対して、無意識下にある知識があるにゃあ。普段意識にのぼる知識というのはいわば氷山の一角で、水面より下の巨大な氷山にあたる知識が無意識下の知識になるにゃあ。一夜漬けして覚えた知識などは氷山の上の顕在意識になるのにゃが、繰り返したり印象付けたりして、深いところに蓄積された知識、経験が無意識下の知識・経験になるのにゃ。直読直解で必要なのはこの反射的に出てくる無意識下の知識なのにゃあ」

 


ライルー「無意識下のところで知っている知識の量で英語力が決まってくるのにゃあ。英語力の上達はこの無意識下の知識、経験を蓄積していくことが重要なのにゃあ」

 


ミト「それは単語や関係性も含めて英語全般なのね?」

 


ライルー「英語全般なのにゃあ」

 


キララギ「ふむ・・」

 


速読の重要性

 


ライルー「速読はこれまでの基本ルールの中でも特に重要にゃあ。速読は英語全般に関わってくるのにゃあ。全てを底上げするのにゃあ。スパゲッティを作るときのオリーブオイル、ラーメンの麵のつなぎ、酒を造るときの酵母、ピザを焼く時の釜戸、うなぎの蒲焼の炭火、F1のタイヤ、カレーのスパイス、音楽を聞くときのイヤフォン、味噌汁のダシ、スポーツをするときのポカリスエットなのにゃあ」

 


キララギ「たしかにポカリがあると、運動で捗る(はかどる)ぜ」

ライルー「速読は重要にゃ。それは、英語力はつきつめていけば速読力とも比例する関係にあるからなのにゃあ。英語力でとくに大事なことの一つにパッと見てパッとわかる直読直解の能力があるにゃ。これは、無意識の下に蓄積した経験・知識とパッと反応する反射力からできているにゃ」

 


ライルー「速読でこのパッと反応する反射力を鍛えることができるにゃあ。ゆっくり読んでいると反応に時間がかかるのにゃが、速読の場合は、ほぼ同時といっていいほどに反応の速さを速くしていくことができるにゃあ。このパッとわかる反応力を鍛えていくのには、速読で読んでいくのがうってつけなのにゃあ」

 


ライルー「そしてこの直読直解の能力がなければ速く読むことができず、この能力が上がっていくごとにどんどん速く読むことができるようになっていくにゃあ」

 


ライルー「文の構造が分かっていて、身に付いていれば、滞ることなくスラスラと読めるにゃ。直読直解できて文の構造、単語の使われ方などが分かれば速く読めるにゃあ。逆に言うとそれがないと速く読めないにゃあ。つきつめれば英語力が伸びるほど速く読めるにゃあ」

 


ライルー「かたまり読みを心がけていくことでこのパッと反応する速読を鍛えていくことができるにゃあ。かたまり読みが上達して一度に大きなかたまりで読めるほど、速読の速さや、英文の理解力が増していくにゃあ。TOEICでも大量の英文を処理しなければならないにゃ。速く読めるほど、TOEICのスコアも上がっていくにゃ」

 


ライルー「速読は重要にゃが、すぐ速読ができるようにはならないにゃ。速読は日々英文を読む際に、ペーパーバックを読む際に、意識してなるべく速く読むことを継続していくことによって、だんだん速く読めるようになっていくにゃあ。具体的にはストップウォッチで何分かかったか?という時間を計ると、簡単に時間制限のタイムプレッシャーの負荷をかけることができるにゃあ」

 


ライルー「1ページで何分何秒かかったか、10ページで何分かかったか、また、10分で何ページ読めたかなど、計り方はそれぞれにゃが、これによって1ページあたり何分何秒で読めるのか、1分で何文字読めるのかといったスピードを計ることができるにゃあ。記録しているというだけでも効果があるのにゃあ」

 


ライルー「このように記録して自分に負荷をかけてできるだけ速く読んでいくと、だんだんと速く読めるようになっていくにゃあ。無意識下に蓄積された知識の量もこの速読の速さに影響していくにゃあ」

 


ライルー「速読によって一度に処理できる英語の量が上がるにゃあ。一度に多くの英語を処理できるようになるということは、つきつめれば、英語力が上がっていくということになるにゃあ」

 


ライルー「速読と英語力は比例する関係にあるにゃあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

返り読み、訳読読みのクセが抜けない方は

 


キララギ「俺の周りでも返り読みしてたり、訳して読んでるやつってけっこういるぜ。そういう人はどうすればいいんだ?なにかいい方法があるのか?」

 


ライルー「音読が効果的なのにゃあ。一つの文章を選んで20回音読するのにゃ。前から順に読むしかないので必然的に返り読みができない読み方にゃあ。20回やると文章をほとんど暗記してしまっている状態になるにゃあ。英語の回路というものができて、英語をなめらかに発音できるようになるにゃあ。脳内で同じところをぐるぐる回ると道がならされてなめらかにすごい速さで通れるようになる感じかにゃ。直読直解するという感覚をまず最初に身につけるには一つの文章を選んでの20回の音読が最適にゃあ。この方法はベストセラーになった野口悠紀雄さんの「「超」勉強法」で、トロイア遺跡発掘のシュリーマンが実践していた方法として紹介されたものだにゃあ。この方法は中学校高校の試験勉強の方法としても最強の方法だにゃあ。授業で習った英文を20回音読することによりほとんど暗記してしまえるので、穴埋めや英訳なども、暗記した正しい文章をもとにして書けるのにゃあ。返り読み、訳読読みのクセが抜けない方はぜひ音読をやってみるのをオススメするにゃあ」

 

 

 

ライルー「ここで10分の休憩にするにゃ」

 


キララギ「バニラコーラが飲みたい・・」

 


ミト「ジェラートが食べたいわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


かたまり読みを身につけるまで

 


ライルー「じゃあ、再開するにゃあ。ところでキララギ、おまえが飲んでいるコーラは昔、薬品として売られていたのにゃあ」

 


キララギ「そうなのか?」

 


ライルー「あるとき店員が間違えてソーダで割ってしまったのにゃ。それが好評でそれ以来コーラはソーダで割るのが定番になったのにゃ。ソーダで割る・・・そのちょっとした違いでコーラが今普及しているという大きな違いができているのにゃ」

 


ライルー「今からはいなんとかが、“かたまり読み”を身につけるまでの話をするにゃ」

 


ライルー「はいなんとかは、SSS多読のサイトの主宰者の酒井さんが、かたまり読みという読み方がありますという紹介をしていて自分ではできないと書いていたのを見て、自分でかたまり読みを開発しようと決めたらしいにゃ。それでまず赤鉛筆でスラッシュを入れながらペーパーバックを読むということを始めたにゃ。まとまりが何なのか、何もわからない状態からの0からのスタートにゃ。読んだのは比較的易しい言葉で書かれていると評判のシドニィ・シェルダンの「Master of the Game」だったらしいにゃ。無意識でひたすらスラッシュを打ち続けて、それでも最後の方になると基本的な切る位置、よく区切れる位置というのは身についていたにゃ。スラッシュを打ちながら読むことは文頭から理解する訓練にはなったのにゃ。ただ、スラッシュを打ちながらだと、本当に文章を理解していることにはならなかったとはいなんとかは言っているにゃ」

 


目で切れ目を入れるようになって

ライルー「正確にいつからだったかは覚えていないらしいのにゃが、切れ目を赤鉛筆でスラッシュで入れるのではなく、目で区切れを把握するようになってから、飛躍的に文章が読めるようになったのに気づいたというにゃ。目で切れ目を把握し、一回のアイストップ(視点を止めることからアイストップと呼ぶにゃ)で視野に入れるということを始めてから、まとまりを意識することと、そのまとまりの意味や、他のまとまり・全体との関係性が身についていったらしいにゃ。かたまり読みは最終的には、目で切れ目を入れて、アイストップでまとまりを視野に入れる方法なのにゃあ。目で区切れを把握するかたまり読みでペーパーバックを読むに従い、どこで文を切るか、文章の意味や呼吸というものが自然に分かってきて以前よりもペーパーバックが楽しめるようになったというにゃ」

 


ライルー「目で切れ目を入れること これが英文を理解するのに決定的な違いを生むとはいなんとかは言っているにゃ。目で切れ目を入れるようになってまとまりの関係性も身についていったというにゃ。かたまり読みの最大の特徴は目で切れ目を入れていくことなのにゃあ。手で鉛筆でスラッシュを入れるのではなく目で入れる。このわずかな差が大きな違いになるのにゃ。コーラでいうにゃらば、目でスラッシュを入れる=ソーダ割りなのにゃあ」

 


ライルー「それでは、次はかたまり読みの本番に入るにゃあ」

 


ミト「えぇ!!?」

 


キララギ「まだ本番に入ってなかったのかよ!?」

 


ライルー「中核に入るのにゃあ。ステップを追って具体的に説明していくのにゃあ」